★このお仕事にたどり着いたきっかけをおしえてください
今から25年くらい前のことです。
植物が好きでお花屋さんに行っては隅々まで見て、私の部屋の窓辺の仲間に加わってくれそうな植物を探していました。
今ほどハーブ苗は販売していない頃でしたが、華やかなお花より小さなひっそりとした野草のような植物が好きだったので、
目立たないところにポツンとあった香りのする小さな苗に惹かれました。
ラベンダーとミント、ヒソップとの出会いでした。
また、その当時私は体調を崩していたこともあって、日に何度もお風呂に入ったり、足浴をしたりしていたため、
バスタイムを楽しめるように入浴剤をよく購入していました。
そんな折、入浴剤を探すために偶然入ったハーブティーを販売しているお店で初めてエッセンシャルオイルに出会いました。
アロマテラピーという言葉もまだ一般的ではなく、何かわかりませんでしたが、小さな瓶に入った香りに心をひかれました。
そしてその小さな瓶のラベルには、ラベンダーという文字が書かれていたのです。
ラベンダー…もしかして窓辺にいるあの植物では!!とドキドキしたのを覚えています。
お店のPOPにアロマテラピーという言葉がありましたが、何も知識のないままこの小さな小瓶を購入するには勇気がいりました。
とても小さいのに高価でしたし、医療にも使われている、希釈して使うというような言葉を目にし、これはどういうものか知ってから使用したほうが良いと思ったのです。
そしてその小瓶は買わず、書籍の棚にあった「アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際」という本を購入しました。
結果、精油よりもずっと高い、且つ専門的な分厚い本をなぜその時に購入したのか今でも分かりませんが、この本がきっかけでアロマテラピーをその後学ぶことになり、
スクールのスタッフになり、精油の元の植物にもっと出会いたくてハーブを学ぶ、ということに広がっていったのです。
この時の本との出会いが今の仕事の原点です。
★プライベートについておしえてください
中学3年の娘がいます。夫と夫の両親と同居しており、5人家族です。
好きなことは土に触れること。
水まきをした時の土と水と葉の入り混じった香りが大好きです。
農園をずっと借りていて、10年ほど野菜やハーブを育てています。
以前の畑はなんでもOKでしたが、現在の農園は野菜をメインに育てるという所なので
ハーブは専ら自宅のプランター、庭に生息しています。
いつか娘が独立して、介護も卒業したら自然豊かなところに移住して、
植物を育てたり、写真を撮ったり、作品を作ったりして暮らすのが夢です。
★今回のワークショップのおすすめポイントをお願いします
何よりもラベンダー生花の美しさと素晴らしい香りに包まれた時間を過ごすこと。
1年のうちこの時期にだけしか経験できない特別な時間です。
香りに包まれて作業した時間は
出来上がったラベンダースティックに触れる度思い出される優しい時間です。
スティックの香りは長く持ち、20年経っても穏やかな香りが残っています。
毎年、今年はどのような方たちとこの特別な時間を過ごせるのかとても楽しみにしています。
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若山先生、すてきなお話をありがとうございました。
最後に先生からご提供いただいたプライベートショット!